フォートスクラッチリーはノビーズビーチを見下ろす丘の上に建つ要塞です。
歴史が深く刻まれたひっそりと存在感たっぷりな建物はコンクリートの頑丈な高い壁に囲われ、海岸沿いを360度ぐるっと見渡す事が出来る見晴らしの良い場所で、ニューカッスルを敵の攻撃から守るため長きに渡り軍の兵士たちが配置され監視を行った場所です。
現在は当時の姿を残したまま要塞全体が無料のミュージアムとして生まれ変わり、一般に公開されています。
こちらの要塞の歴史は長く1882年にロシアからの攻撃の可能性に備えて建設され、1942年の第二次世界大戦時には日本軍の潜水艦から攻撃を受けオーストラリア国内の沿岸沿いで唯一敵の海軍艦艇に反撃のため大砲を使用した記録の残る場所でもあります。丘の頂上に設置されている2機の大きな大砲は海を真っ直ぐ指し当時重要な役割を果たした事が伺えます。
ニューカッスル周辺の海岸沿いには他にも軍が拠点を置いた場所がいくつかあり、シェパーズヒルやポートスティーブンズのトマリーマウンテンの大砲跡地もそのひとつです。歴史に興味のある方はこちらも是非おすすめです。
丘の地下に掘られた600mの地下トンネルツアー(有料)や建物内にある5つのミュージアムスペースにぎっしりと詰まった当時の貴重な資料などを見学する事が可能です。
また火曜日を除く毎日午後13時には丘の上から空に向かい大砲の発砲パフォーマンスが行われ、お腹にドスーンと響く地響きと共に現れる煙を間近で見学する事が出来こちらも必見です。かなり遠くまで響き渡る大砲の音は時間の目安としても使用され港町ならではの貴重な体験ができる事間違いなしです。
頂上は遮る物が一つもない絶景スポットで天気の良い日は遥か先のポートスティーブンズ周辺まで一望する事ができます。冬の時期(5月〜9月)にはニューカッスル周辺を通過する鯨達を見る事の出来る絶好の場所にもなります。
無料駐車場から坂を登り切った入り口横には売店があり飲み物やおみ上げなどの販売も行っています。
ここはニューカッスルの歴史を知る上で欠かす事の出来ない数少ない貴重な場所の1つであり、意外と知られて居ない日本とオーストラリアのストーリーが現在も語り手の方々を通じて語り継がれています。
周辺には沢山のカフェやレストランが並びオーシャンバスも近くにあるので観光には最高のロケーションです。
フォートスクラッチリー営業日
営業日: 水曜 – 月曜 10:00 – 16:00
休館日: 火曜日, Good Friday, Christmas Eve, Christmas Day, Boxing Day, New Year’s Day
住所: Nobbys Road Newcastle East NSW 2300
料金: 無料
アクセス
車
専用の無料駐車場がNobbys Road沿いの入り口にあります。
Light Rail(路面電車)
路面電車の最終駅Newcastle Beach下車、徒歩約10分。
徒歩
ノビーズビーチから丘の上に望む事ができ徒歩約10分程。
- ホームページ
- 駐車場
- トイレ
- KIOSK(売店)
