The ロックアップ (The Lock-up) は1861年から1982年までの長い間警察署の留置所として使用されてきた建物です。
ニューカッスル市内の中心部にあるハンターストリート(Hunter Street)に面した一見とてもモダンに見える建物は、ニューサウスウェールズ州の遺産にも登録されている歴史の残されている場所で、当時留置所として使用されていた内装が未だオリジナルの形で残されている数少ない貴重な建物です。
現在はアーティスト達が集まる素敵なアートスペースへと生まれ変わり、建物入り口からは想像も出来ないギャップを感じます。
入り口から狭い通路を奥に進むとまずたどり着くのがメインギャラリースペースです。こちらは天井が高く明るく広々としていてアート作品が壁沿いに展示され購入も可能となっています。
メインスぺースから横穴の様につながって居る部屋達はメインスペースとは異なりかなり薄暗く分厚いコンクリートの壁に囲まれています。天井近くには小さな窓や通気口がいくつかあるのみで外の気配を伺う事は出来ず鉄格子の重そうなドアが取り付けられています。廊下にいくつも並ぶ独房は1800年中期頃に造られたもので、当時の貴重な留置所のオリジナルデザインをここで見る事ができます。
滞在期間は刑務所に送られるまでの数日間と短かかった様ですが独房は冷んやりしていてかなり圧迫感がありとても心落ち着く場所では無く少し緊張してしまう程。
大抵の収容者達は後にメイトランド刑務所に送られて行ったそうです。
ヤード - The yard
独房の奥にはヤード (The yard) と呼ばれる広い共有スペースが設けられ限られた時間だけ独房から出て体を動かす事が許されていたそうです。部屋の一番奥にはトイレとバスタブがあり、入り口と天井には頑丈な鉄格子が取り付けられ脱走が不可能だった事は一目瞭然です。
日の光が天井の隙間から入り込み薄暗い部屋を照らします。外の外気が入り込み少し気分がホットするそんな息抜きの場所だった事は間違いなさそうです。
以前はミュージアムとして当時警察署で使用されていた小物の展示コーナーがありましたが現在はニューカッスルミュージアムへ移されそちらで見学する事が出来るようになっています。
アートスペース - Contemporary Art Space
1982年に長い歴史の幕を閉じたニューカッスル警察署はその後2001年に大望のプログラムの一貫として建物のリノベーションが行われ同時にミュージアムやアーティストが住みながら各自の作業に専念できるアコモデーション付きのアートギャラリーが作られました。
2007年には市内で遺産区域にあるマルチアートハブ (Multi-arts Hub) としてスタートし、現在は2014年からコンテンポラリーアートスペース (Contemporary Art Space)として再スタートをしました。
長い年月が作り出した何とも表現出来ない美しさと現代アートの素晴らしいコラボレーションを是非楽しんでみてはいかがでしょうか?市内観光にぴったりのロケーションです。
ロックアップ営業日
営業日: 水曜 – 土曜 10:00 – 16:00、日曜 11:00 – 15:00
休館日: 月、火曜日 年末年始(要確認)
住所: 90 Hunter Street Newcastle NSW 2300
料金: 無料
アクセス
車
ハンターストリート(Hunter St)とワットストリート(Watt St)があるブロックにあり周辺にはストリートパーキング(有料)があります。
Light Rail(路面電車)
ニューカッスルインターチェンジから最終駅Newcastle Beach(ニューカッスルビーチ駅)が一番近い駅になります。下車後、約徒歩10分。
- ホームページ
- トイレ
